2010年07月16日

それじゃ、うまく踊れない。

一部、twitterではちろっと感想を書いてしまったのですが、
観に行ってきましたよ。

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 〜ヤツらを解放せよ



今から感想を書きますんで、
ネタバレが困る方は、ここからは読まないでくださ〜い。





永らく、寅とお付き合いいただいている方なら、
いかに寅が“踊る”ファンであるかはご存知かと思います。
前作の「レインボーブリッジを封鎖せよ」は劇場で2回観たうえ
映画2作はDVDも購入
ドラマシリーズからずっと追いかけてきた、
寅が最も愛したドラマのひとつであるのですが…




その寅をして…



今回は「超駄作」です!

…ま、あくまで“踊る”シリーズの作品として、
かなりハードルを上げたうえでの話ですが。



まず、

◯伏線が弱い

“踊る”の素晴らしい点の一つに、
いくつもの伏線がちょっとずつ繋がっていき、
それがクライマックスの感動へと結びついていく

脚本・演出の妙があります。

しかし、今回のそれは非常に弱い。
シリーズを見続けるうち、勘が働くようになったのか、
途中で、幾つかの展開が読めました。

君塚さん、ちょっと腕落ちたんじゃないの?



◯笑いがあざとい

そして、“踊る”の人気を支えるのは、その笑いのセンス。
本来、刑事ドラマと言えば、シリアスで、ハードで…という概念を、
ちょっと脱力するような、チカラの抜き加減が絶妙のネタ
随所に散りばめることで、伝えるべきメッセージを引き立てるという
「さりげない笑い」が魅力だったのです

しかし、シリーズが長くなるに連れ、
笑い担当の配役は、もっと面白くしなくちゃという意識が働いたのか
過剰に笑いを取らせよとする“配慮”が、かえって白けさせていた気がします。
確かに署長以下のトリオネタは面白いんですが、
そこにスポットを当てすぎるのは、ちとお門違いのような気が…。



そして…

◯カタルシスがない!!

これが一番問題。

1作目、2作目は、自分のやるべきことを全うできず、
ジレンマを抱えながら問題に取り組もうとする青島たちの言動に
胸を打たれる部分が少なからずあります。

特に2作目で、上司の管理官のセリフに激怒し、
青島がトレードマークのコートを叩き付けるシーンは、
ホントに当時の自分も似たような気持ちを抱いていたこともあり
鳥肌が立つぐらいスカッとしたものです

しかし今回…。

一応「生と死」みたいな大きなテーマがあるようですが
そこにまったくカタルシスがないんです
要は、風呂敷を広げただけで、そこに納得できる要素がない。
薄い、軽い、意味がない。



◯新鮮味もない

7年ぶりの新作ということで、新たなキャストも増えていますが、
彼らのバックボーンや、立ち位置みたいなものを上手に説明できておらず
その登場に意味があったのか?と首を傾げてしまうこともしばしば。

また、今回の“大ボス”は映画1作目でも犯人だったキョンキョンなのですが、
サイコパスな彼女が、何故かカリスマとして崇められ、
彼女に心酔する男が実行犯として、世間を賑わせる…って展開、

なんか、どっかで聴いたことあっぞ!?





ツラツラと書いてきましたが、
仮に、この先、シリーズが4作目、5作目と続くのであれば
今回の作品は一つのターニングポイントとして、
これまでと流れを変えるための楔として、機能する作品にはなると思います
また、そういう意図で創られたと信じたい

でなきゃ、ただフジテレビの都合だけで創られた、
商業主義の代名詞みたいな作品群と同じになっちゃうよ。


映画は会議室で創ってんだ!

なんてことにならないこと、祈ってます。



最後は、愛を込めて
一番アツかったテレビ時代のOP&EDをどうぞ。




ねばねばねばねばねばねばね〜ば…
ラベル:踊る大捜査線
posted by 天八亭寅次郎 at 00:42| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | ツッコミ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も踊るの大ファンです。
だから今回の作品がどういった意図で作られたのか、どうして毛色が少し変わったのか
すごくよくわかります。
青島の信念がなんなのか、何が彼の軸なのか
それがはっきりと描かれている作品になったと思います。
だから駄作だなんてとんでもないと思います。
Posted by ゆう at 2010年07月16日 02:06
ゆうさま。いらっしゃいまし。

ファンだからこそ、
「意図」とか「信念」とかを理解しようとして、
肯定的に観ようとすると思うんです。
自分もそうです。

ただ、客観的に見て
制作側が、非常にそれに“甘えている”ように思えました。
「こうしておけばファンは喜ぶ」
という“小手先”感が随所にありました。

ドラマ時代を知らず、前作も観ていない人が
いきなりこれを観たら、どう思うでしょうか。
きっと、「信念」にも「軸」にも気づけず、
ボーッと2時間を過ごすだけだと思いますね。

最後に書きましたが、
続編があるのなら、意味のある作品になると思います。
ただ、このままなら
商業主義満載のご都合映画に墜ちぶれる危険性を
大いに孕んでいるんじゃないでしょうか。
Posted by 寅 at 2010年07月16日 09:24
七年のブランクを埋めるためには万人にわかる話でないとあかんのかなと思いました。ただ、何かにつけてネットから犯罪が産まれるみたいな描き方はちと乱暴やなと思いました。時東ぁみらの犯人側の背景も浅いし。

内田有希の変わらぬ美しさは良かったです。
Posted by きんや部長 at 2010年07月27日 05:08
きんや部長。
お、見はりましたか。
そうなんすよ! なんか設定やら、背景やらが
いつもなら、もっと詳細に作られてたように思うのが
今回はまったく…
ほんま「会議室」でちゃちゃっと企画まとめたような…。

せっかく青島を昇進させたんだから、
そこらへんのジレンマもしっかり描けば
いつも通りシンパシィを感じられる物語になったのに。
Posted by 寅 at 2010年07月27日 08:37
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