2012年03月17日

Golden Slumbers 〜“生”を取り戻した朝

酷い世界だった。

周りの全ての人々が、自分を睨みつけている。
そこには信じられる友も、家族もいない。
ただ、自分だけが「罪」を背負わされる世界。

必死にもがく。
叫ぶ、叩く、壊す、そして走る。
でも、何処にも逃げ場なんて無くて。


とうとう、
透明なガラス壁に囲まれた高層ビルの一室に追いつめられる。
じりじりと迫り寄るプレッシャー。
壁際で逃げ場を失った俺は、
足元にあった消火器を、精一杯のチカラで振り上げ、
その背後の壁へと投げつけた。





…朝陽がカーテンの隙間から俺を照らしている。
さっきまでの悪夢を浄化するような眩しさ。


隣には、愛らしい笑みを浮かべ寝息をたてる君。


どちらが夢なのか、混乱する気持ちの中で
彼女を起こさないように、そうっと抱き寄せてみた。
心地よい温もり。
自分も「生きている」ことを思い出した瞬間、涙がこぼれた。


“…どうしたの?”

“…うん、目が覚めたんだ。”


ありがとう。もう、大丈夫。
長い“悪夢”から、君が目覚めさせてくれたんだ。
俺はもう一度戦ってみるよ。その愛らしい笑みのために。








この苦しみ悶え抜いた状況も、少し終わりに近づいた気がします。
もう少し、あと少し。
posted by 天八亭寅次郎 at 23:12| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとりごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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