2009年12月10日

“寅の失恋漫談”第3話

性懲りも無く、また創ってみました。


こんなん、お嫌いですか?


posted by 天八亭寅次郎 at 11:15| 大阪 ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | 寅の小噺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レッドスターは、なお輝き続ける



その年の阪神タイガースの新人入団会見、
そこに、とんでもない大口を叩く男が現れた


新庄さんの穴は、僕が埋めます


実は「言い間違い」だった。そこまでのつもりでは無かった。
しかし、そこからの9年間、
プリンスとまで呼ばれた男が去ったポジションを
文字通り埋めて余りある活躍を見せる
とは、
あの会見を聞いていた誰もが思わなかっただろう。


初年度のキャンプ、打撃練習では
「ケージからボールが出ない」と言われるほど、
まともな打撃が出来なかった。

小柄な体躯、それに伴う非力、そして技術…
1軍の壁は大きいとも思われた。

しかし、機動力を駆使した奇襲をを得意とする老将に見出された男は
すでに球界トップクラスだった「足」を武器に1軍へ上がると、
そのままレギュラーの座を奪い取った
いつの間にか、他者と遜色の無い、
いや、それ以上の打撃技術を身につけて。


見せ場は、男が1塁に出た時だ
投手のクセを見破り、一瞬の隙を盗んでスタートを切る。
キャッチャーが慌てて2塁へ投げても、一足先に2塁を陥れる。
そのシーンは、長く低迷を続けていたタイガースが
いよいよ反抗を始める「伝説」の序章となった



幾年かが経ち、
タイガースの指揮官は“熱血”で知られる闘将に変わる。
そこで、男の活躍はいっそう輝きを増す
2番打者となった男は、時に走者を送る仕事を、
時に自身を活かす打撃を、そして相手をかく乱する盗塁をと、
八面六臂の活躍を見せた。
2003年、ついにチームは悲願のリーグ優勝を果たす
それを決定づけた試合で、殊勲打を放ったのは、この男だった


タイガースの中堅は、
この男しか考えられない


もう誰もが、そう思ったことだろう。


一方で、毎年のように
外国人や若手選手とのポジション争いを強いられた
体格で彼らに劣る男は、常に100%のパフォーマンスを見せることで
彼らを他所へ追いやってきた


しかし、全力が故のケガには毎年苦しめられる
5年連続盗塁王という輝かしい記録の陰で、
男の身体は少しずつ狂い始めていたのかも知れない

その後、チームは2005年にもリーグ優勝を果たし、
毎年のように優勝争いに加わる「強豪」へと姿を変えた
その陰には、広島から来た「兄貴」による“意識改革”もあったが
それを実践し、新たなチームカラーとして根付かせたのは
選手会長にまでなった男の牽引があったからに他ならない。


しかし、そんな中「悲劇」は起こった
2009年9月12日。
右中間へ飛ぶ飛球に全力で飛びついた
男の身体はついに壊れてしまった
うずくまったまま立ち上がれない男の姿に球場は凍り付く。
しかし、その時は、誰もが信じて疑わなかった。
男の復活を。


…だが現実は無情だった。


阪神タイガース・赤星憲広、現役引退



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「新庄の穴」を感じさせなかった9年間。






以下、サンスポより。


僕は気持ちで負けないと、気持ちで乗り越えてきましたが…。
 今回のけがは気持ちでカバーできる部分じゃなかった。
 引退するとはまったく考えていなかったんで、
 現実を受け止めるのに時間がかかりましたし、今も実感はありません

 
9月12日、横浜戦(甲子園)。
右中間への打球にダイブし、そのまま立てなくなった。
背負われたまま後にした甲子園。
それが、レッドスター最後の雄姿となった。





優勝祝賀会でのパフォーマンス、嬉しそうやったなぁ。
カメラ前にも関わらず、客席からのヤジに反抗してたり。
読売に大逆転を許した去年の悔しさ、今年の低迷…
顔を見てるだけで悔しさが伝わってくるような。

30年近くタイガースを見てるけれど、
これほどアツく野球をやっている、そして全力でやっている男は
あまり記憶にないような…。


でも、本当に「命」をかけてまでやることじゃない。
野球は野球。そして、選手じゃなくても野球はできる。
赤星「選手」ではなくなっても
「次代のレッドスター」を育てる仕事を、これからしてほしい


これからもなお、レッドスターは輝き続ける


星野SDではないですが、
「おつかれさま」は、まだ言いません。

夢をありがとう。そして、これからも。
ラベル:赤星憲広
posted by 天八亭寅次郎 at 10:55| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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